フェンダージャパン ストラトキャスターを査定してみた!
どうもチバカン楽器マイスター 大崎です。
FENDER JAPANの査定をしてみます!
今回FENDER JAPAN STD を査定します。
まずは今回モデルの確定まで見ていきます。
【モデル名を特定する】
まずはエレキギターという事は判るけど何をみればメーカーとモデル名が分かるのか?
何処を見ているのでしょうか。
まずはギター か ベースというのもありますが
多弦ギターやベースもあるので 『6弦がギターで4弦がベースだよ』というのは昔の話となりました。
高い音がでればギターで基本は6弦で短く弦がはっている長さが648mmとか628mm
低いのがベースです。
基本は4弦で長いです。弦のはっている長さが864mm
■ヘッドの表、裏、ネックの付け根を見る
【ブランドを知る】
エレキギターのほとんどにまず モデル名が書いていないのがほとんどです。
情報となるのは 最も目に付く場所 【ヘッドの表】を見てみましょう。
おそらく一番大きく書かれているのが【メーカー、ブランド名】になります。
今回は【FENDER】フェンダーですね。
そしてフェンダーはアメリカのブランドでその版権をとり1982年から日本で造られていたのが
【Fender Japan】になります。なんと【FENDER】の本家ではなく本家にOKをいただいているコピー品になります。
現在はフェンダージャパンという会社は無くなりアメリカの本家フェンダーが日本産のシリーズを生産しています。
【モデル名を知る】
メーカー名の近くにモデル名が書かれていることがほとんどです。
筆記体であったりで読みにくい場合がありますがアルファベットで書かれているのが通例です。
また その近くには モデル名が書かれていることが多いです。
フェンダーであれば
■Telecaster(テレキャスター)
■Stratocaster(ストラトキャスター)
■Jazzmaster(ジャズマスター)
■Jaguar(ジャガー)
■Mustang(ムスタング)
などなど
お気づかれるかと思いますが後ろの音を伸ばすことが多いです。
今回の場合C
【Stratocaster】と書かれています。
そして重要なのが
【型番を知る】
さて自分の持っているギターはどのくらいで売れるのか?と思った時 買取の相場を調べると思います。
買取表を掲げている大手楽器屋サイトやヤフオク!やメルカリなどを調べるかと思いますが
ギター業界に関してはこういう売買の場所には型番まで書かれておりフェンダーのストラトキャスターといっても
¥10000から¥1000000超えるものまであります。
一番カンタンなのは購入時のワランティ、証明書や保証書を見る事。
実際USA製の手書きのは読めないこともありますが日本で発行してあるものはだいたい読めます。
①仕様を調べる
おおまかにフェンダージャパンはランクが上から
【上位モデル】
ラッカー塗装(ラッカートップ)
USAピックアップなど電装系がUSA
アルダーセンター2Pや1P
【中級モデル】
ウレタンorポリエステル塗装
ピックアップはUSAかTEXAS SP
アルダーorバスウッド
【初心者向けモデル】
ウレタンorポリエステル塗装
ピックアップは国産
バスウッド
EXTRADはさらにネックに杢が思い切り出てるとかあるのですが
おおまかにこの3ランク。
ピックアップはポールピースを見るのとピックアップから出ている線が太いか細いかで判断が出来ます
②シリアルをみる
フジゲン製
JV+5桁 MADE IN JAPAN 1982年~1984年
SQ+5桁 MADE IN JAPAN 1983年~1984年
E+6桁 MADE IN JAPAN 1984年~1987年
A+6桁 MADE IN JAPAN 1985年~1986年
B+6桁 MADE IN JAPAN 1985年~1986年
C+6桁 MADE IN JAPAN 1985年~1986年
F+6桁 MADE IN JAPAN 1986年~1987年
G+6桁 MADE IN JAPAN 1987年~1988年
H+6桁 MADE IN JAPAN 1988年~1989年
I+6桁 MADE IN JAPAN 1989年~1990年
J+6桁 MADE IN JAPAN 1989年~1990年
K+6桁 MADE IN JAPAN 1990年~1991年
L+6桁 MADE IN JAPAN 1991年~1992年
N+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
O+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
P+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
Q+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
S+6桁 MADE IN JAPAN 1994年~1995年
T+6桁 MADE IN JAPAN 1994年~1995年
U+6桁 MADE IN JAPAN 1995年~1996年
V+6桁 MADE IN JAPAN 1996年~1997年
ダイナ楽器組み込み
N+5桁 Crafted in Japan 1995年~1996年
A+6桁 Crafted in Japan 1997年~1998年
O0+5桁 Crafted in Japan 1997年~2000年
P0+5桁 Crafted in Japan 1999年~2002年
Q0+5桁 Crafted in Japan 2002年~2004年
R0+5桁 Crafted in Japan 2004年~2006年
S0+5桁 Crafted in Japan 2006年~2008年
T0+5桁 Crafted in Japan 2007年~2008年
ダイナ楽器製造期
T0+5桁 Made In Japan 2007年~2010年 ダイナ楽器製
U0+5桁 Made In Japan 2010年~2012年 ダイナ楽器製
JD+○○(年数の下二桁)+6桁 Made In Japan 2012年~現在
ここでシリアルを確認して製造年あたりのカタログで仕様を確認してモデルを確定させます。
無ければ近しい年数にあるかを見ていきます。
で今回はシリアルが MADE IN JAPAN【Q】serial なので
1993年~1994年 かなと よく間違っているリサイクルショップさんが多いのですが
エントリーモデルのこのギターの場合 例外がありまして
ダイナ楽器製 2002~2004年製だという事が分かります。
ヘッドののロゴがシルバーなので…といえるのですが、と細かい判断が必要な事が多いです。
この左側の黒縁にシルバーのCBSモダンロゴってのがエントリーモデルの証。右はベースのレギュラーライン。
そしてその年の一番安いストラトキャスターを探してみてください。
それが型番になります。
今回は【ST-43】の印字がネックにある為2004年製かなと推測されます。
2002年だとST-37扱いですので。
実際は物が出来てからカタログは作成されるようで若干年がずれることがありますので何とも言えないのですが。
と
今回はモデル、型番までの見方をやってみました。
どうでしょうか?
難しく感じましたでしょうか?
判らなければまずはチバカン楽器 まで電話ください。
チバカン楽器 マイスター大崎
0120954550
さらに次回に続きます。

著者 マイスター大崎

チバカン楽器 代表
ESPミュージカルアカデミーギタークラフト科リペアコース卒業後 ヤマハミュージックトレーディング内にてMARSHALLの修理会社の門をたたく。
勉強不足を感じ退社後 ROLANDの修理会社にて10年間ほどアンプ、エフェクターの修理業に従事。
退社後 地元の大型複合リサイクルショップ【千葉鑑定団】へ入社。店長を経験後 楽器専門【チバカン楽器】を立ちあげ今に至る。
愛機はFender TelecasterBass1969 、Chaki ウッドベース、
他ジャパンヴィンテージのギターを多数所持。趣味は【H2Y Labolatory】名義でエフェクターの改造や製作をしている。
電線や古いコンデンサー好きで特にオイルコンデンサーの匂いが好き。エロくて変態ということはベーシストの特徴。