どうも チバカン楽器 マイスター大崎です。
悲しいお知らせですが
米ファンク/R&Bバンド、タワー・オブ・パワー(Tower of Power)で長年ベーシストを務めていた
フランシス・“ロッコ”・プレスティア(Francis “Rocco” Prestia)が9月29日にラスベガスのホスピスで死去しました。
2002年に肝臓の病気や2013年に腎臓の病気が発覚して休養して以来心配でしたが 享年69歳でした。
タワー・オブ・パワー(Tower of Power)は、アメリカのファンク、R&B・バンドで
テナーサックス奏者のエミリオ・カスティーヨとバリトンサックス奏者のステファン・”ドク”・クプカが中心になってカリフォルニア州オークランドで結成し
バリトンサックスをフィーチャーした重厚なホーンセクションと 踊って歌うおじさんたちが何とも魅力的なバンドです。
そのホーンセクションをまとめ上げる超強力なリズム隊 ベースのロッコ・プレスティアとドラムのデヴィッド・ガリバルディの奏でる特徴的なリズムが
それぞれ多くのファンを虜にしました。
ドラムのデヴィッド・ガリバルディは民族音楽などもよく研究しインスパイアされたドラムスタイルでアクセントを通常とは違うところでする為
ドラムだけ聴くとあまりにも練ったグルーヴの為どこだかわからなくなるようなドラミングなのですが
ベースのロッコが左手の人差し指でフレットを押さえたまま残りの指で始終ミュートすることで【ポコポコポコポコ】と16ビートをパーカッシブにグルーヴィーに演奏し
まさに夫婦のように寄り添うリズム帯はまさにグルーヴ!!!!
ファンクといえば 当時派手なスラップによるファンクも多い中いぶし銀のロッコのアプローチは“フィンガースタイル・ファンク” と呼ばれ、ロッコは70年代初期にそのパイオニアとして有名になりました。
実際ベースディではロッコにグルーブとは何かと聞くと
『例えば仲の良い友達グループがいるだろ?そこに石を投げこむとグルーヴは崩れる。そいうことだ』と語っていました。
ギャグだったのか本気だったのか…。そんなベースデイでの演奏↓↓
サックスとドラムというシンプルな構成でロッコが何しているのかわかり易いです。
しかしまぁサックスもデヴィッドも超うまい(汗
シグネーチャーのベースも
fenderから発売されいましたが契約が切れていて全然見つかりませんでした。
と特徴的なのはリバースプレシジョンピックアップ。
なぜかピックガードが黒ですね。
晩年はESPの海外向けブランドLTDよりシグネイチャーが発売されました。
やはりあのポコポぽこサウンドを出すため低音部がブリッジ寄りへ
高音側はフロントへ寄るようなピックアップ配列なのが印象的でした。
ここまで愛されたロッコですが機材のシグネイチャー。
なんとロッコはアンプ直なのを確認しています。
マイスター大崎もTOPファンでしてブルーノートへ見に行っています。
ブルーノートで買ったツアーTシャツががメタルバンドみたいなデザインだったのが想い出(笑)
そして
念願のロッコとの握手。
肝臓移植後のライブだったのですがあの小柄なロッコのてはゴツゴツとしていて
この指と手からグルーヴがはじき出されるのかと思うと感動しました。
当時ダニーハザウェイも好きでハンチング棒でライブに行っていたマイスター大崎。
それを見たロッコは ガッサガサでセクシーな声で「お前の帽子は最高だよ」(といっていたと思う)
といってくれたあの笑顔は一生忘れません。
いまでも家には
オークランドストロークとオークランドゾーンのアルバムにはサインが入っています。
そして学生時代に買ったビデオは売り切れてもう見られないけどお店にそっと保管してあります。
天国でもファンキーでね。ロッコ。
ありがとうございました。
チバカン楽器 マイスター大崎
0120954550
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著者 マイスター大崎
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チバカン楽器 代表
ESPミュージカルアカデミーギタークラフト科リペアコース卒業後 ヤマハミュージックトレーディング内にてMARSHALLの修理会社の門をたたく。
勉強不足を感じ退社後 ROLANDの修理会社にて10年間ほどアンプ、エフェクターの修理業に従事。
退社後 地元の大型複合リサイクルショップ【千葉鑑定団】へ入社。店長を経験後 楽器専門【チバカン楽器】を立ちあげ今に至る。
愛機はFender TelecasterBass1969 、Chaki ウッドベース、
他ジャパンヴィンテージのギターを多数所持。趣味は【H2Y Labolatory】名義でエフェクターの改造や製作をしている。
電線や古いコンデンサー好きで特にオイルコンデンサーの匂いが好き。エロくて変態ということはベーシストの特徴。