どうもチバカン楽器 マイスター大崎です。
今回はエフェクターの修理なのです。
というのも2ケ月ほど前に販売したヴィンテージエフェクター
【Pro Co RAT1 BLACK FACE with LED 1986 RT-048871】
が音が途切れてしまうとの事の連絡が。
35年前のペダルですし色々な事を考えながら修理をお受けいたしました。
普段は1か月の保証ですが 今回はヴィンテージで高額ですし無料でお受けしました。
届いてみると確かにノブを回すと音切れ。
小気味よいクランチの音が出ない。
遠くで小さくなっているような感じが時々。
おおよそこの手の故障の場合は 回路上の断線、接触不安定、、スイッチの故障か半田割れがほとんど。
というわけで中を開けてみることに。
もともとLED追加の改造がされていて色々な原因を考えましたがまず構造上力の加わるところから見ていきます。
あ、ありましたね。
どこだかわかりますでしょうか?
この赤い丸の部分。
もともと小さくひび割れしていたのでしょうが
2か月の間に半田割れが進み、接触不安定にという形でしょう。
今回 お客様はヴィンテージなので音が変わるのが怖いとの事でした。
この時期はまだ鉛はんだがOKな時代です。
念のため一度吸って
ケスター44の鉛とスズの時代の古めのハンダでし直します。
この場合全ボリュームのハンダをし直しておくのが得策です。
他の半田割れはないので大丈夫でしょう。
MARSHALLのガバナーもそうですが構造上ポットへの負荷が大きい端子付近は半田が割れやすいです。
ヤニもわざとクリーニングせずそのままで。
音は最高ですね。
男の子がすきなサウンドです。
【ザ・ハードロック】って感じ。
マイスターがの青春時代は歪めば歪むほどエライとなっていまして(汗
がっつり歪ませていましたが
近年、ヴィンテージはクランチが小気味よいとの事で話題になっていますのでそちらも良いです。
少し高域側にシフトして抜けるようなサウンドです。
これも良いですね。
![友だち追加](https://scdn.line-apps.com/n/line_add_friends/btn/ja.png)
著者 マイスター大崎
![](https://chibakan-gakki.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/1603465332299.jpg)
チバカン楽器 代表
ESPミュージカルアカデミーギタークラフト科リペアコース卒業後 ヤマハミュージックトレーディング内にてMARSHALLの修理会社の門をたたく。
勉強不足を感じ退社後 ROLANDの修理会社にて10年間ほどアンプ、エフェクターの修理業に従事。
退社後 地元の大型複合リサイクルショップ【千葉鑑定団】へ入社。店長を経験後 楽器専門【チバカン楽器】を立ちあげ今に至る。
愛機はFender TelecasterBass1969 、Chaki ウッドベース、
他ジャパンヴィンテージのギターを多数所持。趣味は【H2Y Labolatory】名義でエフェクターの改造や製作をしている。
電線や古いコンデンサー好きで特にオイルコンデンサーの匂いが好き。エロくて変態ということはベーシストの特徴。