VOX WAH-WAH 250.414 Around the 80’s VOX彫込ロゴ TDK丸型インダクター

深いワウ沼の入口へようこそ。

WAH-WAH 250.414 Around the 80’s VOX彫込ロゴ TDK丸型インダクター

お買取りしましてデジマートで販売しておりますが今回はこの中身をちょっと覗いてみましょう

https://www.digimart.net/cat13/shop5155/DS07087155/

エフェクターの中でも非常に足で表現力を足すことで人気のペダルです。
その様々なマイナーチェンジの多さから浪漫が詰まっています。
TDKの丸インダクタ-70年後半から80年代前半に使われたと推測されます。

【ワウペダルとは】

そもそもワウペダルのサウンドはペダルをふむと【ワゥワゥ】といったような話しているかのようなサウンドが特徴です。その実態はいうところ【ミッドレンジの周波数フリーケンシー】を足で動かしているペダルです。

周波数帯でいうと1kHz前後という人間の話しているちょっとテンションが高い時の声のあたり
ミッドレンジの周波数がスィープをして【ワゥワゥ】というサウンドを生み出しています。

もしメタルゾーンをお持ちでしたらMIDをフルにした状態でFREQを0～10まで往復させると似たようなサウンドが得られます。

当時発売にあたってサウンドのイメージが出来るよう連想させる為
当時トランペットのミュートカップを開閉させて奏でるミュートワウ奏法で有名だったクライド・マッコイさんの顔が初期のワウの裏蓋に印字されたくらいです。

【ワウという複雑な時代図】
’60年代中頃から末にかけてVoxのエフェクターは、イタリアのEMEにて製造されていました。
米国向けには67年後期cry baby(Top-Logoを発売。

’69年〜’70年頃にはEMEからJEN ELECTRONICAが独立し、VOXワウの製造を引き継ぐと共に自社ブランドによる「Crybaby」を発売。
’80年代中期にかけてヨーロッパ向けのVOX 「WAH 250.049/250.414」や自社ブランドの「Crybaby 310.001(250.046)」を発売しています。

【ワウ回路という浪漫】

基本的に回路はトランジスター2個だけでシンプルな物なのですが、
ぱっと見は一部周波数帯を帰還させた回路の2レンジのバランサーの様なのですが
だと確かにそれでは上手くスィープしないはずです。
ミラー効果という現象による周波数の可変を上手く使った良く出来た回路なのです。

【パーツのよる音色の浪漫】
ICを使った回路よりトランジスタ数個のディスクリート回路の方がパーツの音色が出やすいとされています。

■インダクター

写真でいう上の紅い丸っこい奴。
ワウのヴィンテージの話をすると真っ先にあがってくるインダクターといわれるパーツ。
本来は低周波を通すコンデンサーとは逆性質を持つ　部品なのですが　構造はただのコイルなのでノイズを拾ってしまうパーツというわけで
現在ではあまり使われません。特に500mHというあたいは。
そこで　このコイルは時代により供給が不安定なのか　色々なもが確認されています。

HALO、フィルム缶、Stack of Dime 、FASEL、そしてTDK　他にも　メーカーは同じでも色や形が違う様々な物がありおおよそでしか時代の判別は出来ません。
ただしメーカーもこのインダクターによるサウンドの違いは把握しており　リプレイスメントも発売されているくらいで
特にFASELはジム　ダンロップがクライベイビーに載せる際に型番を分けて発売するほどの人気です。

本機はシリアル250.414の70年代のもので日本のTDKが製造していたインダクター（コイル）が搭載されたモデルです。
基本は70年代のTDKインダクーは四角いのですが丸いTDKものもあったようで　本機がそれにあたります。
少ないパーツからくみ上げられているワウペダルだけにどのパーツも重要な役割を持つのですが
TDKの個体はトーンはえぐみのあるサウンドが特徴といわれていますが踏んでみるとサウンドは柔らかくそして心地好い飽和感があります。

■トランジスター
本機のトランジスターは70年代 JENで採用されていたBC238BとBC239Cのペアです。

■ポテンショメーター
またポットはガリがひどかったためJIMDUNLOP製ポットの現行品へ交換されています。
このポットもカーブが操作感、そしてワウの話し方とでも言いますか癖につながるのでロマンなのですが
マニアなこの文を読んでいる方は　ここは好みで交換されれば良いかと思いますし
ギアも好みにずらして遊んでください。

■ペダルスイッチ
ワウのスイッチは当時の考え方なのか入力はバイパス側とエフェクター側が分配されるだけでつながったままでアウト側の出力をセレクトしているものが通常です。
つまり入力は基板と繋がったまま。その為一部信号がエフェクト回路へ吸われてしまい音ヤセをします。

そこで流行した改造が6Pスイッチを使いトゥルーバイパス仕様へすることで回路を完全に分断し音ヤセをなくします。
本機も改造がされておりOFFの際の音色の変化にも対策されています。9PではないのでLEDはついておりません。

本当のマニアはオリジナルバイパスやソウルバイパスとしてノーマルの音ヤセさえも楽しみますからまさに好みです。

【謎の穴】

何故かVOX刻印といわれるロゴトップなのですが　なぜか穴があけられています。
何をしたかったのでしょうか?　謎は深まるばかりです。

【裏蓋の白いゴムがない】
70～80前半のスーパークライベイビーや刻印VOXロゴの象徴である白いゴムが剥がされています。
確かに剥がすと初期クライドマッコイっぽい外観ですが
何故剥がしたのかは謎です。

写真ではどうしても判断が難しい細かな点があるかと思いますので、細かい気になる点や質問などございましたらお気軽に取り扱い店舗にご連絡下さい。
【動作】音出し点検しましたがガリもなく問題ありません。
【状態】使用による傷やくすみ等がございます。また改造跡の穴が残っており簡易補修してあります。トゥルーバイパス仕様の改造が施されています。動作には問題ありません。
【保証】1ヶ月

＊付属品は写真に写るものがすべてです。 ※9V電池は付属しておりませんのでご了承ください。
保証は購入日より1ケ月
来店の際にはスタッフへ必ずお声かけください。バックヤードからお出しする場合がございます。
＊外観の状態は写真にて確認ください。
細かい気になる点や質問などございましたらお気軽に取り扱い店舗にご連絡下さい。
“店頭販売中の商品の為万が一売切れの際はご容赦の程お願い申し上げます。 ”
また、店頭での試奏の希望がございましたら、恐れ入りますが取り扱い店舗に事前にご連絡頂けますと、商品の手配をスムーズに行えます。
“また、チバカン楽器はデジマートでのみ販売しておりますので
それ以外のサイトで販売されている場合は詐欺サイトです。ご注意ください。”
チバカン楽器　船橋店　楽器専用ダイヤル TEL : 0120-954-550