【チバカン楽器コラム】フェンダージャパン シリアルの見分け方 製造年表 色々な書体の謎
どうもチバカン楽器 マイスター大崎です。
1982年よりフェンダージャパンは始まり日本のギター史は大きく変わりました。憧れのギターが色々な人の手に渡ったのです。
その為 今なお 多くのフェンダージャパンをお買取する チバカン楽器は日々研究をし出来るだけ詳しく査定をしています。
本日はフェンダージャパンの歴史をほどく為 シリアルのから年代判定 と 製造 年表をまとめてみました。
製造もおおよそといわれており まとまるとこうなります。
大きく分けるとフェンダージャパン 3期に分かれます。
①フェンダー・ジャパン株式会社(1982年-1997年)
②神田商会ブランド(1997年-2015年3月) ダイナ楽器組込期
③フェンダーミュージック株式会社(2015年4月-) ダイナ楽器製造期
フェンダージャパンは運営会社が2回変わっており工場も若干ずれますが製造工場が変わっていきます。
フェンダー・ジャパン株式会社(1982年-1997年)
JV+5桁 MADE IN JAPAN 1982年~1984年
SQ+5桁 MADE IN JAPAN 1983年~1984年
E+6桁 MADE IN JAPAN 1984年~1987年
A+6桁 MADE IN JAPAN 1985年~1986年
B+6桁 MADE IN JAPAN 1985年~1986年
C+6桁 MADE IN JAPAN 1985年~1986年
F+6桁 MADE IN JAPAN 1986年~1987年
G+6桁 MADE IN JAPAN 1987年~1988年
H+6桁 MADE IN JAPAN 1988年~1989年
I+6桁 MADE IN JAPAN 1989年~1990年
J+6桁 MADE IN JAPAN 1989年~1990年
K+6桁 MADE IN JAPAN 1990年~1991年
L+6桁 MADE IN JAPAN 1991年~1992年
M+6桁 MADE IN JAPAN 1992年~1993年
N+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
O+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
P+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
Q+6桁 MADE IN JAPAN 1993年~1994年
S+6桁 MADE IN JAPAN 1994年~1995年
T+6桁 MADE IN JAPAN 1994年~1995年
U+6桁 MADE IN JAPAN 1995年~1996年
V+6桁 MADE IN JAPAN 1996年~1997年
全て大文字で【MADE IN JAPAN】と打たれる。
フジゲンのスタンプは太めでほとんどがネックの裏付け根にあたりにある
が良くみると特殊オーダーやモデルなどのスタンプは少し細いスタンプである。
インクのにじみなのかOEMが本当にないのかは当事者のみぞしる。
まれに MADE IN JAPANがネックうらで ヘッドにシリアルパターンもある
特に初期のJVシリアルはネックプレートにシリアルがあり 115シリーズなどの最上位機種は ヘッドにMADE IN JAPANと打たれた。
初期にはサービスととしてネックプレートに自分お名前を彫ってくれる規格がありプレートを変えてしまいJVと気が付きにくい場合もあった。
神田商会ブランド(1997年-2015年3月) ダイナ楽器組込期
N+5桁 Crafted in Japan 1995年~1996年
A+6桁 Crafted in Japan 1997年~1998年
O0+5桁 Crafted in Japan 1997年~2000年
P0+5桁 Crafted in Japan 1999年~2002年
Q0+5桁 Crafted in Japan 2002年~2004年
R0+5桁 Crafted in Japan 2004年~2006年
S0+5桁 Crafted in Japan 2006年~2008年
T0+5桁 Crafted in Japan 2007年~2008年
S0+5桁 Made in Japan 2006年~2008年
T0+5桁 Made In Japan 2007年~2010年
U0+5桁 Made In Japan 2010年~2012年
JD+○○(年数の下二桁)+6桁 Made In Japan 2012~現在
ちょっと斜めの印字のCrafted in Japan表記↑
真っすぐな印字のCrafted in Japan表記↑
にじんだだけかもしれないがCrafted In Japan 表記↑
ちょっと筆記体ぎみの印字のCrafted in Japan表記↑
後半2006年からは表記がMade In Japanへと頭文字大文字へ変わりダイナ楽器で一括で製造するようになる。
特にエントリーモデルのST30番台からST50またはST-STD スタンダードシリーズはもっと前からダイナ楽器で一括製造しており
CBSモダンロゴなのにシルバーなのが特徴。
その場合ヘッドに大文字で【MADE IN JAPAN】と打たれシリアルはネック裏付け根になります。
フェンダーミュージック株式会社(2015年4月-) ダイナ楽器製造期 MADE IN JAPAN期
JD+○○ 6桁 MADE IN JAPAN 2015~
おそらくJapan Dynaの略なのか JDシリアルに
全部大文字MADE IN JAPANとなります。
なのでどこどこ製造と完全に決めてしまうと難しいのですがモデルによってダイナ楽器で一括製造が結構前からだったり
ダイナ組込み期のシリアルの色々な書体はロマンを感じます。
年表を見ると時期が変わる数年前から事前準備で並行して作り始めていることと製造ラインが少なくなっている事が分かると思います。
また表をみるろシリアルのE、A,B,Cの不自然をみるとABCは違う工場で並行で造っていいたのでは?
NOPQあたりも製造ラインが並行していたのではと思うところがありますね。
おもにダイナ楽器 組込み期は 東海楽器製造やアトランシア、寺田楽器などもパーツを製造しているとのことですが
突然その時期からOEMし始めるというのも怪しいところです。 もっと前からOEMはしていたのではないでしょうか?
真実は 働いていた方しかわからないかもしれませんが 都市伝説みたいなのも良いところです。
今日はこんなところで。
2020/10/17 チバカン楽器 大崎