フェンダーのモノグラムストラップの歴史
ACEやBobby Leeといったヴィンテージストラップの世界が有名ですが
70年代には存在したとされているフェンダーのストラップもヴィンテージがあります。
その仕様の変遷に関する資料はフェンダー社でも詳細なものは残っていないとのことですがその稀少性から初期型は近年の中古市場で非常に高値で取引されています。
おおまかに横ロゴ期といわれる1970年代の金属製のバックル→黒いプラスチック製に変更→ロゴを斜めに変更→滑らかな現代のロゴに変わっていきます。
横ロゴ期や旧ロゴ期はリサイクルショップではあまり注目されずにジャンクコーナーに売り出されている為
必ずストラップはチェックしてこのモノグラム 横ロゴが無いか探してみてしまうマニアックな人たちがいるのです。
何故なら シグネーチャーモデルを欲しくなってしまうの同じく 自分の憧れのアーティストのレコードジャケット、CDジャケット、古い音楽雑誌を眺めていると
見慣れているはずのモノグラムストラップに違和感を感じるものなのです。
【なんか仕様が違う!!】
そう現代の物とロゴ風のシルエットや角度が違うのです。
あの憧れのアーティストの肩にかかっている横ロゴのモノグラムがマニアの間で密かなブームを起こしているのです!
筆者 マイスター大崎はもともとベース弾きで青春時代はビリーシーンやヴィクターウッテンの超絶技巧の世代ですから
もちろんスリーフィンガーやスラップは通っておりますが
やっぱり好きなベーシストといえば
楽曲として好きだったQUEENの美しいベースラインをコピーするにつれて【ベースとしてのベース】というのを学ばせてくれたのがまさしく
ジョン・ディーコンさんだったのです。
そしてライブビデオVHSを見て いたときに気が付いたのです。
【あれ?文字逆じゃないか?というかロゴが横だ?】
それから数十年が経ち 近年 最も注目されているベーシスト のハマ・オカモトさんが監修し復刻されている横ロゴが発売されました!
さすがハマ・オカモトさん!と思いつつ嬉しくなったのですがやっぱり
メタル製のアジャスターの本物のヴィンテージの味わいというものも手に取ってみたいものです。
最初期横ロゴ
ブログを作成し数か月が経ち とある日
沢山のヴィンテージ横ロゴをお持ちのお客様から買取のオファーが来ました。
本物のfenderをたくさんお持ちのお客様とのことで 色々 勉強させていただきました。
『ヴィンテージモノグラムストラップで最初期はブラックなんですよ』とのこと。
確かにブラックのレザー部分がゴツゴツしているのが特徴に左側 最初期。
おそらくブラウンのあとの一時期のがツルツルした右側が後期の様です。
確かに色々と違う!!
初代横ロゴ
オーソドックスな ブラウンブラック!
こちらはレアなホワイトですが仕様は同じです。
おそらく70年の初期
特徴としてロゴが横になっているところ。今のと違って武骨なロゴなのも見どころです。
そしてバックルが金属製。そしてなによりデザインが全部逆!!!
普通につけたら文字が逆になってしまう!まさにジョンが付けていたのはこの時期のストラップなんです!
全長最長で約135cmほどとなっています。幅は5.3cm 50年近くの時代を得ている為 汚れ、日焼け、サビ、ほつれ、折れ跡はあるもの
裏地のレザー部分はまだ朽ちていなく 状態はたもっておりコレクターズアイテムとして成り立っています。
2代目横ロゴメタルバックルの裏ブラック時代
おそらく70年の中期
特徴としてロゴが横になっているところ。そしてバックルが金属製。
そしてなによりデザインが全部逆!のままブラックのレザー裏地です!
普通につけたら文字が逆になってしまう!まさにジョンが付けていたのはこの時期のストラップなんです!
全長最長で約135cmほどとなっています。幅は5.3cm 50年近くの時代を得ている為 汚れ、日焼け、サビ、ほつれ、折れ跡はあるもの
裏地のレザー部分はまだ朽ちていなく 状態はたもっておりコレクターズアイテムとして成り立っています。
3代目横ロゴ黒プラバックル時代
鉄製のバックルの後の後継となっており時期は1970年交換から1980年の斜めになる前までそしてセンターに縫い目があるのが特徴です。
このときの特徴として錆びてしまう金属バックルから黒いプラスティックバックルになります。
センターに縫い目が来るのも特徴です。
全長最長で約135cmほどとなっています。幅は5.3cm
4代目斜めロゴブラウンバックル時代
この時の特徴として横からロゴが斜めになります。
バックルはブラウンにかわり センターの縫い目は外されるものの デザインは逆のままです。
全長最長で約135cmほどとなっています。幅は5.3cm
5代目斜めロゴブラックバックル時代
この時代になるとついにフェンダーはデザインが逆だったことに気が付きます!!!
そして壊れやすいバックルは肉厚となるのです。
全長最長で約135cmほどとなっています。幅は5.3cm
そして現在のストラップ
長さは約188cmまで伸ばされ低く持つギタリストやベーシストにも対応しています。
そして近年さらに質は変わり
裏側がナイロンのも流通し始めました。
しかしながら
HAMA OKAMOTOさんのシグネーチャーストラップですが
復刻版と思わせておいて現代仕様にしているとことがニクいですね!
文字の向きやデザインの長さ、バックルの素材は違うので
なので裏側が革の本物のヴィンテージはプレミアが付いていく事は避けられないでしょう。
マニアックな世界だからこそ そこに注目をしよう!
いかがだったでしょうか?
見慣れているはずのフェンダーのストラップも色々な時代を経て進化しているんですね。
しかも廉価版の裏地がナイロンのも出ていますので安いのが欲しい方はそちらもどうぞ。
しかしながら あの憧れのアーティストの肩にあったのは古い横ロゴ 金属バックル…。
やっぱり 欲しくなります!ビンテージフェンダーモノグラム横ロゴ!!!!!
どうせならここまでこだわってみてはいかがでしょうか?
著者 マイスター大崎
チバカン楽器 代表
ESPミュージカルアカデミーギタークラフト科リペアコース卒業後 ヤマハミュージックトレーディング内にてMARSHALLの修理会社の門をたたく。
勉強不足を感じ退社後 ROLANDの修理会社にて10年間ほどアンプ、エフェクターの修理業に従事。
退社後 地元の大型複合リサイクルショップ【千葉鑑定団】へ入社。店長を経験後 楽器専門【チバカン楽器】を立ちあげ今に至る。
愛機はFender TelecasterBass1969 、Chaki ウッドベース、
他ジャパンヴィンテージのギターを多数所持。趣味は【H2Y Labolatory】名義でエフェクターの改造や製作をしている。
電線や古いコンデンサー好きで特にオイルコンデンサーの匂いが好き。エロくて変態ということはベーシストの特徴。